
季節と水温
増水と濁り ― 雨が川を組み替える時間
最終更新: 2026-08-03
雨が降ると釣りをやめる人と、雨を待って出かける人がいます。後者が見ているのは、雨そのものではなく雨がもたらす変化の時間差です。
適度であれば、活性は上がる
人間が安全に釣りができる範囲であれば、雨が多いほど魚の活性が上がる可能性がある——というのが概ね共有されている見方です。
理由はいくつか重なります。濁りが入ることで魚の警戒心が薄れ、上流から流されてきた餌が供給され、水温や酸素の条件も変わる。溶存酸素の観点でも、雨は水面を叩き、流れを作り、酸素を供給します。
雨上がりの河口域では、ベイトフィッシュの動きが非常に活発になり、上流から流されてきたアユやイナッコなどが動き出します。
ただし、タイミングがすべて
重要なのは「雨が降れば釣れる」ではないことです。降っている最中より、止んでからが本番とされます。
雨が止んでから数時間〜1日程度が経ち、濁りが少し落ち着き始めたタイミングが最も釣りやすいと言われます。理想は雨後1〜2日、水位が平常に近づき、笹濁りが残っている状態。魚の活性は上がったまま、足場の安全性も回復しています。
一方で、川が氾濫するような大雨の後は、魚も身を守るのに精一杯で釣りどころではありません。強すぎる増水は活性を上げるどころか、魚を流れの緩い場所へ避難させてしまいます。
濁りの種類を見分ける
春濁りのところでも触れましたが、濁りには種類があります。
- 泥濁り:陸から流れ込んだ土砂。強すぎると視界も酸素も奪う
- 笹濁り:うっすらと緑がかった、視界が完全には失われない濁り
- プランクトンの濁り:海の中で生まれた生産の結果
同じ「濁っている」でも意味はまるで違います。雨後に見るべきは濁りの有無ではなく、どの段階の濁りかです。
安全という前提
最後に、これはノウハウ以前の話として書いておきます。増水した川は、平常時とはまったく別の場所です。水位は上流の雨で急に上がり、足場は滑り、退路は消えます。
「雨後が釣れる」という知識が価値を持つのは、生きて帰れる前提の上でだけです。迷ったら、水が引くのを一日待つ。魚は明日もそこにいます。
出典・根拠
- 渓流ルアーで雨の後は釣れる?増水・濁り攻略のタイミング・ポイント https://gen2tabi-tsuribu.com/keiryu-rain-fishing/
- 釣りは雨の後がチャンス?爆釣を狙える理由と注意すべきポイント https://www.maru-u.jp/590/
- 雨の後の釣りは釣れる?釣れない?魚種別に釣果データから徹底検証!- つりはる https://www.turiharu.com/aftertherain-fishing/